ココナッツオイルは血糖値を下げる?!糖尿病にも効果絶大
美に敏感な女性たちの間で、瞬く間に人気になったココナッツオイル。美肌やアンチエイジング効果、ダイエットなどに効果があるとして、大きな注目を集めました。その他にも、血糖値を下げる効果がココナッツオイルにはあるとされていますが、はたして本当なのでしょうか?
■血糖値を下げるココナッツオイル
血糖値で悩む方は増える一方ですが、食事と運動に気を使うことが、血糖値を下げる主な方法として知られています。
そのため、日常的に血糖値を下げる食品を摂ることが勧められていますが、実はココナッツオイルには、血糖値を下げる効果があります。
ふだん、私たちの体内でエネルギーとして使われることになるブドウ糖ですが、エネルギーになるために細胞内に吸収される際には、インスリンが欠かせません。
それに対して、ココナッツオイルに豊富に含まれる中鎖脂肪酸ですが、中鎖脂肪酸は細胞から栄養素を吸収するときに、インスリンを必要としません。
ココナッツオイルは、血糖値を下げるホルモン物質であるインスリンを必要としないため、体内のインスリン分泌量に影響を与えないのです。
ですから、毎日の食事で良質のココナッツオイルを摂るようにすれば、ブドウ糖を摂取しても血糖値が上がりにくくなるため、結果的に血糖値を下げる効果がある、と言えます。
■ココナッツオイルはコレステロール値を改善する
油モノが大好きな方は、遅かれ早かれ、コレステロール値とにらめっこする羽目になるでしょう。
油の摂りすぎが、私たちの体によくない影響を与えることは広く知られています。しかし、ココナッツオイルが、コレステロール値の改善に効果を発揮することについてご存知でしょうか?
ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸には、吸収が早く分解も早いため、すぐにエネルギーに変わるという特徴があります。
すぐにエネルギーに変わってしまうので、適正摂取量を守るなら、ココナッツオイルが体内でコレステロールになったり、脂肪として溜まるということがありません。
そして、ココナッツオイルには体内の代謝を促す働きがあるので、善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールを減らす効果があります。
ですから、添加物の含まれていない良質のココナッツオイルには、コレステロール値を改善する効果がある、と言えるのでしょう。
■糖尿病の症状・心臓疾患のリスクを低減する
美容にも効果があり、健康にも良いココナッツオイルは、糖尿病や心臓疾患にも効果があるとされています。
糖尿病とは、インスリン量の不足や、インスリンが分泌されないことによって、もしくはインスリンが分泌されてはいても十分に作用しないことで、高血糖になってしまう病気です。
インスリン抵抗性とは、インスリンが体内で正しく作用しない状態のことを指しますが、ココナッツオイルには、そのインスリン抵抗性を下げるという働きがあります。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸には、細胞を通るときにインスリンを必要としない、という特性があります。
そのため、ココナッツオイルを体内に摂取したとしても、インスリンを分泌する役割を持つすい臓に負担を掛けることがありません。
ですから、ココナッツオイルは、血糖値を下げる効果のあるインスリンの分泌量の低下や分泌量不足を招く、ということがないのです。
また、ココナッツオイルが心臓疾患にかかるリスクを下げるという点についてですが、心臓疾患の多くは、動脈硬化が原因となることがしばしば。
つまり、動脈硬化を防ぐことができれば、心臓疾患のリスクを下げることに役立つ訳です。その点、ココナッツオイルには、動脈硬化を引き起こすものである、コレステロールが含まれていません。
それどころか、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸には、体内ですぐにエネルギーに変わりやすく、代謝をアップさせる働きがあるため、体内のコレステロール値を下げます。
中性脂肪になりにくかったり、コレステロール値を下げる効果は、生活習慣病の予防や動脈硬化の予防に繋がります。
ココナッツオイルが、心臓疾患予防にも効果があるとされているのは、それらのことが関係しているからだと言えるでしょう。
■アルツハイマーの予防と改善にもなる
ココナッツオイルを体内に摂取すると、アルツハイマーの予防と改善にも効果を発揮します。
アルツハイマーとは、記憶がなくなり、思考回路などにも影響を及ぼす病気です。アルツハイマーにかかると、脳の一部が萎縮してしまい、日常生活に支障をきたすようになってしまいます。
人がアルツハイマーにかかる原因としては、様々な推測がなされていますが、アルツハイマーにかかってしまうと、体と脳のエネルギーとなるグルコースを使うことができなくなります。
脳にエネルギーが足りなくなっている状態が、いわばアルツハイマーにかかっている状態だと言える訳ですが、ココナッツオイルには、脳に足りないエネルギーを補う作用があるのです。
ブドウ糖であるグルコースが足りないのであれば、もう一つのエネルギー源である、ケトン体をその代わりに使えば、アルツハイマーの予防と改善には効果があると考えられるでしょう。
ココナッツオイルには、そのケトン体を増やす効果があります。ココナッツオイルの中鎖脂肪酸が、血中のケトン体を増やして、脳にすみやかにエネルギーを供給できるようにしてくれるのです。
ですから、ココナッツオイル適量を定期的に摂取すれば、脳の栄養不足を改善することができ、アルツハイマーの予防と改善に効果があると言えるでしょう。
■まとめ
ココナッツオイルには、血糖値を下げるほかにも、様々な素晴らしい効能があることをご紹介しました。
しかし、市場に出回っているすべてのココナッツオイルが、これらの効能を備えている訳ではありません。
また、最大限の効果を得るためには、ココナッツオイルの適正な摂取量を守ることも、とても大切になります。
美容と健康にいい、万能オイルであるココナッツオイルを毎日の生活に上手に取り入れて、もっと健やかな生活を送りたいですね。