運動で糖尿病を改善したいならスイミングがおすすめな理由とは?
糖尿病の治療には、食事制限と運動が欠かせません。「運動にもいろいろあるけど、どんな運動をしたらいいの?」という方も中にはおられるかもしれませんが、そんな方におすすめなのがスイミングです。今回の記事では、スイミングが糖尿病に効果的な理由について、ご紹介したいと思います。
■スイミングには血糖値を下げるのに効果大!
運動によって血糖値を下げる努力をするのであれば、定期的に続けることができる運動がおすすめです。
激しい運動は、体脂肪を燃焼させるのに一見絶大な効果があるように思えますが、実際には効率よく体脂肪を燃やすのには適した運動ではありません。
糖尿病を改善するために運動をしようと思うのであれば、体内の糖質と脂肪が酸素と一緒に消費されることになる、有酸素運動を積極的に行うことができます。
継続して20分以上行われる有酸素運動は、脂肪燃焼に効果があります。特にスイミングは、有酸素運動の中でも運動強度が高く、高い消費カロリーの運動になります。
消費カロリーが高いほど、血中のブドウ糖の多くがエネルギーとして使用され、血糖値を下げることができます。
そのため、スイミングを定期的に行うなら、糖尿病の改善に効果があるのは間違いないと言えるでしょう。
■体力への負担が少ないスイミング
これまで運動をする機会があまりなかった方にとっては、少しの時間の運動だったとしても、続けるのが大変だと感じてしまうのではないでしょうか?
その点スイミングは、少しの時間泳ぐだけでも血糖値を下げる効果があり、体力への負担が少ないというメリットがあります。
体重のある方がウォーキングやジョギングすると、膝や腰に負担がかかる場合があります。
そうして一度膝や腰を痛めてしまうと、定期的に運動を続けることが難しくなってしまうでしょう。
ところが、スイミングは浮力によって膝や腰にかかる負担を軽減することができます。実際、水中に浮かぶことにより、私たちの体重は空気中の約10分の1になります。
また、水中で体を動かすことになるスイミングは、全身運動でバランスよく全身の筋肉を動かすのに適したスポーツだと言えるでしょう。
■ストレス解消に優れた効果を発揮するスイミング
過度のストレスや害となるストレスは、精神衛生的によくないだけではなく体の不調を招くこともあります。
糖尿病を招く原因となったり、糖尿病を悪化させかねないストレスですが、スイミングによって万病の元であるストレスを解消することができます。
どうしてスイミングは、ストレス解消効果が高いのでしょうか?
私たちの肌にスイミングによる水の刺激が与えられると、セロトニンというホルモンが分泌されやすくなります。
幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンが分泌されれば、心身ともにリラックス効果を得ることができます。
さらに、スイミングは体全体を使うスポーツですから、ストレスが原因でがちがちに凝り固まった筋肉をほぐす効果もあると言えるでしょう。
心も体も軽くなるスイミングで日々のストレスを解消すれば、ストレスを感じると血糖値を上昇させるグルカゴンやアドレナリンなどのホルモン分泌を抑え、血糖値を下げることができます。
■スイミングは血行促進にもいい?
スイミングを行うと水圧を感じますが、それによって私たちの心臓が水圧に抵抗しようと、大量の血液を送り出します。
それが血行促進に繋がるわけですが、スイミング自体にも血行促進をする働きがあります。
手足や全身の筋肉を使って行うスイミングですが、特に足の筋肉を使って下半身を動かすことで、血流が悪くなりやすい足にも血のめぐりが行き渡るようになります。
血液のめぐりがよくなると、糖尿病の血行障害によって引き起こされる合併症を防ぐことができます。
■スイミングで基礎代謝アップ!
スイミングは、基礎代謝アップにも効果があります。
水圧によって体の筋肉が鍛えられますが、筋肉がつくと基礎代謝がアップすることになります。さらに、体温より低い水中で行うスイミングは、代謝アップにも効果があります。
基礎代謝が向上すれば、自然と消費されるエネルギーも増えることになり、脂肪もたくさん燃焼されます。
そうすることで、体内のインスリンの効きがよくなり、血糖値を下げることができると言えるでしょう。
■まとめ
スイミングが糖尿病改善に効果があるとされている理由についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
体に負担をかけずに行うことができる全身運動として、スイミングはもっとも適したスポーツだと言うことができるのではないでしょうか。
しかしながら、スイミングを行っているからと言って、糖質制限などの食事制限を行わないのであれば、糖尿病の改善に劇的な効果を期待することはできません。
あらゆる年代や性別の方にふさわしく、ストレス解消にもなるスイミング。
ぜひ定期的に日常生活に取り入れて、糖尿病予防と糖尿病の改善を目指してみてはいかがでしょうか?