糖尿病を改善したいなら鍼灸治療にチャレンジすべき？

糖尿病を改善するために、あらゆることを試そうとするのは当然のことでしょう。意外なことに、糖尿病を改善して血糖値を下げるのに、鍼灸治療が効果的だと言われているのをご存知でしたか？そこで今回は、糖尿病と鍼灸治療の関係についてご紹介したいと思います。

■鍼灸治療で糖尿病を改善できるの？

糖尿病を改善するためには、食事制限と定期的な運動が欠かせません。
ですが、どうもそれだけではあまり効果が得られていないのでは？と考える方もおられるのではないでしょうか？
薬での治療のように副作用を伴わないもので、楽に安全に糖尿病を改善したいと思うのであれば、ぜひとも鍼灸治療にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ですが、中には「鍼灸治療が糖尿病に効くなんてどうも信じられない。」と思う方もおられるかもしれません。
しかし、糖尿病は最近になって現れた病気ではありません。紀元前15世紀のエジプトのパピルスにも記されているほど、人類の歴史とは切っても切れない縁のある病気です。
つまり、はるか昔から人々は糖尿病に苦しめられ、あらゆる医学がそれに対抗しようと独自の手立てを講じてきたのです。
そう考えるなら、鍼灸治療をはじめとする歴史ある東洋医学が、糖尿病に効果がないなどと考えるのは、少し奇妙なことだと言えるのではないでしょうか。
それを裏付けるように、東洋医学では糖尿病のことを「消渇病」と呼び、症状によって「中消」・「下消」・「上消」の三つに分けて、それぞれに合った治療法を提供することができます。

■鍼灸治療は血糖値を下げる？

鍼灸治療が糖尿病の改善に効果があると言えるのは、血糖値を下げる効果があるからです。
血糖値を下げ、血糖値をコントロールすることは、糖尿病を改善するために絶対必要なことでしょう。
鍼灸治療やマッサージによる刺激は、神経を通してすい臓の血管を拡張します。
そうすることで、インスリンを分泌するすい臓のコンディションを整えることができ、インスリン分泌を促進したり、インスリンの効きをよくすることができます。
すい臓の働きが改善されると、インスリンの効きがよくなっていき、血糖値を下げる効果が得られます。

■鍼灸治療は恐ろしい合併症を予防してくれる！

糖尿病で恐ろしいのは、合併症を引き起こしてしまうことです。
合併症の中には命を脅かすものもあり、糖尿病になったら合併症を予防することは、絶対に必要不可欠なことでしょう。
実のところ、合併症の予防は、血糖値をコントロールするだけでは不十分です。
一般的に、体内の血液の流れが悪くなると、体のあちらこちらで不具合が生じるようになります。
さらに糖尿病の場合では、血糖値が高くなって血管を傷つけ、脳卒中や心筋梗塞、神経障害や腎臓の機能障害、そして失明や手足の壊疽などを引き起こします。
しかし、鍼灸治療を行うならば、すい臓に働きかけ血糖値を下げることができる以外にも、体内の血流を改善して、糖尿病による合併症の発症を防ぐことができます。
つまり、鍼灸治療をすれば、血液の流れがよくなるため血管が傷つきにくくなる、というメリットがあると言えるでしょう。
そのため、糖尿病の合併症になってしまう前に鍼灸治療を取り入れるなら、合併症を予防する効果を期待できるのではないでしょうか。

■鍼灸治療は副作用がない！

糖尿病の治療として、経口血糖降下薬を服用されている方も多いでしょう。また、インスリン注射による治療法を行なっている方もおられるでしょう。
それら糖尿病の治療法は、効果もありますが副作用を伴うこともあります。
副作用の一例として、下痢や頭痛、むくみや低血糖などを引き起こす場合もあります。
もちろん、医師の指示の元で行なわれている糖尿病治療ですから、しっかり管理はされているはずですが、それでも副作用に悩まされる方も少なくありません。
その点、鍼灸治療は副作用を伴わないと言えます。
体に直接影響を及ぼす医薬品とは異なり、鍼灸治療では自然の治癒力を向上させることに重点が置かれています。

■バランスよく糖尿病の治療をすることが大切

鍼灸治療が副作用を伴わない点について上述しましたが、もしも鍼灸治療を行なわれる際には、ぜひとも係りつけの医師に事前に相談されることをおすすめします。
鍼灸治療だけで現代の糖尿病が治ると考えるのは、あまり現実的ではありません。
糖尿病を改善するための基本である食事療法と運動に加えて、さらに補足的な治療というポジションで、バランスよく鍼灸治療を取り入れることができるでしょう。

■まとめ

鍼灸治療は、私たちの体の自然治癒力を高めてくれるのに役立つものです。
鍼灸によって肌に刺激があることで、すい臓の機能改善に効果があったり、血行促進効果が得られたり、さらにはストレス解消にも効果があると言えるでしょう。
治療をはじめてすぐに効果が実感できるものではないため、気長に治療を行なう姿勢が求められますが、医師の了解が得られたなら、ぜひチャレンジしてみたい治療法の一つですね。

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