糖尿病の人は要注意！絶対にダメな習慣とは？

生活習慣の見直しをすることが、糖尿病の治療には欠かせません。それほど、糖尿病と私たちの生活習慣の間には密接な関係がある訳ですが、中でも糖尿病を進行させないために、絶対にやめたい習慣とは、いったいどのようなものがあるのでしょうか？

■朝食を抜いて夜食をガッツリ食べる

「お腹をいっぱいにしてから眠りにつくと満たされた気分になる。」「夜食のラーメンはやめられない。」など、夜食を食べることが大好きな方がおられるかも知れません。
確かに、夜食があまり健康によくないとは分かっていながらも、夜型人間にとって、真夜中のご飯ほど魅力的なものはありません。
ところが、朝食を抜いて夜食をドカンと食べてしまうタイプの方は、2型糖尿病にかかりやすいということが、明らかになっています。
なぜ夜食を食べる習慣が、糖尿病にとってはアウトな習慣なのでしょうか？
それは、BMAL1 （ビーマルワン）というタンパク質が活発になると、脂肪分解を抑制し、脂肪を体内に溜め込んでしまうことになるからです。
肥満の原因とも言えるBMAL1ですが、そのタンパク質が活発になるのが、夜22時からの時間帯で、翌日1時から3時の間にピークとなります。
脂肪を体内に溜め込んでしまうと肥満になりますが、肥満はインスリンの効きを悪くし、糖尿病を悪化させることになるため、夜食の習慣がある方はぜひとも気をつける必要があるでしょう。

■喫煙がやめられない

ストレス発散と称して、喫煙をする方がおられます。ストレスは糖尿病に悪影響を及ぼしますが、同じように喫煙も、糖尿病をさらに悪化させる習慣と言えます。
糖尿病になると、血液の流れが悪くなります。血糖値が高い血液は、さらさらした状態ではなく、ドロドロした状態になります。
そこに、喫煙をすることによって、一酸化炭素が赤血球のヘモグロビンと結びついてしまうため、体が酸素を赤血球と結びつけようと必死になり、赤血球をたくさん作るようになります。
そうすると、血液成分のバランスが崩れてしまい、血液がドロドロになってしまうのです。また、タバコに含まれるニコチンも、血液の流れを悪くします。
糖尿病にかかってしまうと、動脈硬化を起こしやすく、ただでさえ、心筋梗塞や脳梗塞の原因となることがあります。
そこに加えて、血液をドロドロにする喫煙は、糖尿病で心筋梗塞や脳梗塞にかかりやすくなった状態に、さらに拍車をかけると言えるでしょう。

■外食をする機会が多い

自炊をすることによって、食事の摂取カロリーをセーブすることができれば、それはとてもよいことです。
しかし実際には、忙しくて自炊をしたり、家族で一緒に食卓を囲む時間が取れない人も多いでしょう。
そうなると、自然と外食をする機会が多くなってしまいます。ヘルシーとは言い難い外食ばかり食べていると、満腹にはなったとしても、栄養バランスに偏りが現れてしまうでしょう。
そして、脂肪分の高い食事によって、摂取カロリーをオーバーすることになり、結果として、糖尿病を悪化させてしまうのです。

■夜更かしや徹夜をする

仕事で徹夜をする方、遊びや付き合いで夜更かしする習慣がある方であるなら、すぐにでも朝型人間へと転身すべきでしょう。
夜更かしや徹夜などによる睡眠不足は、インスリンの効きを悪くさせます。十分で適切な睡眠時間が取れないと、インスリンの働きを弱めるホルモンが分泌されるようになります。
そうなると、糖代謝が鈍ってしまい、血糖値を下げることができなくなり、高血糖の状態が続くことになってしまいます。
健康な人であったとしても、1日4時間の睡眠時間を1週間続けるだけで、初期糖尿病の方と同じほど、高血糖になってしまうそうです。
寝すぎも実は体によくありませんが、夜更かしや徹夜も、糖尿病のリスクを高めたり、悪化させるため、ぜひとも規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

■間食をよくする

甘いものを食べると糖尿病になる、と勘違いしてはいけません。ここで悪習慣として取り上げたい間食とは、おやつを食べることが悪いのではなく、カロリーオーバーになることが悪いという点です。
糖尿病治療の基本が、食事制限などの食事療法であることを考えるなら、カロリーオーバーすることがどれだけ糖尿病にとって悪いことであるのか、ということが理解できるでしょう。
そもそも間食をよくする場合には、1日に必要な栄養素以上の栄養を体に摂り入れていることになります。
そうなると、高血糖を招く結果になりますし、肥満になってしまい、インスリンの効きが悪い体になってしまう恐れがあります。

■まとめ

糖尿病にかかるリスクを高めたり、病状を悪化させる習慣についてご紹介いたしましたが、いかがでしたか？
私たちがごく当然に行っている習慣が、実は糖尿病を発症する引き金になっていたということを知ると、根本的な生活習慣の見直しが、どれだけ大切なのかがよく分かるのではないでしょうか。
仕事そのものが忙しかったり、仕事のお付き合いなどで不規則な生活を強いられることがあるかも知れません。
しかしながら、自分の健康は自分が管理するべきもの、という認識をいま一度強く意識する必要があるでしょう。

 - 糖尿病に関する基礎知識