外食するなら覚えておきたい！糖尿病の人がとるべき外食とは？

食事にいろいろと制限の多い、糖尿病の方なら「外食なんて、もってのほか！」と思うかも知れません。ですが、お付き合いやリフレッシュのためにも、たまの外食なら大目にみてもいいのでは？今回は、糖尿病の方が外食するときに覚えておきたいポイントについて、ご紹介したいと思います。

■単品料理は避けて定食などの他品目の料理を選ぼう

ツユだくの牛丼やふんわり玉子の親子丼、はたまたネギ大盛りのこってりラーメンなど、単品料理には、私たちの胃袋をがっしりと掴むかのような、抗いがたい魅力があります。
メニュー表を眺めながら、ついつい自分が糖尿病であることを忘れてしまいそうになってしまいますが、こんなときにこそ、意志力を発揮してみましょう。
糖尿病の方であるなら、単品料理しか提供しないお店に向かうのが、そもそもの間違いのもとなのかも知れません。
胃袋のことだけではなく、体全体と将来のことを考えるなら、定食のあるお店を外食先として選ぶのがベストでしょう。
主食と副菜、汁物がある定食なら、外食だったとしても、バランスのよい食事をすることができるのではないでしょうか。

■炭水化物同士のセットは厳禁！

炭水化物の量が多い単品料理を避ける必要があるなら、炭水化物同士のセットも避けるべきなのは、当然のことでしょう。
しかし、ラーメンにチャーハンのセット、お好み焼きにご飯のセット、うどんに炊き込みご飯のセットなどなど、どれもこれも本当の美味しそうなものばかりですよね。
ですが、炭水化物同士のセットをうっかり注文してしまうようでは、「炭水化物が大好物です。」と公言しているのと同じこと。
たまの外食の時くらい、糖尿病のことを忘れて、欲望に忠実になりたいと思うかも知れませんが、食べ終わったときの血糖値のことを考えるなら、絶対に炭水化物同士のセットは避けるべきメニューでしょう。

■残すことも勇気だということを覚えておこう

ご飯を残さないように躾けられてきた世代の方であれば、お米の一粒でも残すのに罪悪感を感じてしまうはず。
食べ物を粗末に扱うことは、確かによくありません。しかし、糖尿病にかかってしまった場合、しかも外食で、自分では茶碗によそうご飯の量もコントロールできない場合においては、「残す」ことも必要でしょう。
例えば、汁の最後の一滴まで飲まない、また、すでに腹八分なのであればそこでストップするなど、少し意識して食べ物を残すように心掛けてみましょう。
そうすれば、思った以上にカロリーをカットできることもあります。
ご飯を残すことに関して、罪悪感をどうしても拭いきれないというのであれば、注文するときに、少なめの量にしてもらえるようにお願いすることもできるかも知れませんね。

■ファーストフードやジャンクフードは避ける

ファーストフードやジャンクフードは、体に良くないものだと分かってはいても、手軽さと癖になる味で私たちを惹きつけてやまない食品です。
しかし、「ちょっとくらいなら問題ないだろう。」と甘くみてはいけません。
ファーストフードやジャンクフードは、栄養価もないのに塩分が高く、加えて高カロリーと、糖尿病の方が食べるのには、まったくふさわしくないものだと言えるでしょう。
これらの食品を食べ続けると、太ったり病気にかかりやすくなる、ということをご存知の方は多いはず。
ジャンクフードそのもののカロリーの高さなども関係しますが、実際には、ジャンクフードを食べることによって、健康を保つのに欠かせない腸内細菌が大量に死滅することも関係しているようです。
また、ファーストフードやジャンクフードは、味わって食べるというよりも、ガツガツと早食いするためにある食べ物です。
早食いは、血糖値を急上昇させて、糖尿病をさらに悪化させる原因になります。このような点からも、糖尿病にかかっているのであれば、ファーストフードやジャンクフードとは永遠に決別する決意が必要になるでしょう。

■イタリア料理は糖尿病の方におすすめ！

イタリア料理と聞くと、いかにも高カロリーなイメージがあるのではないでしょうか？
しかしながら、糖尿病の方にぴったりな食事は、実はイタリア料理などの地中海食なのです。
イタリア料理に使われているオリーブオイルやパスタには、血糖値を上げにくいという素晴らしい特徴があります。
「パスタって炭水化物でしょ？」と不思議に思われるかも知れません。
一般的に精製されていない小麦粉を使う乾燥パスタは、低GI食品として知られており、パスタの糖質は血糖になりにくく、血糖値を緩やかに上げていきます。
また、パスタやデザート以外のイタリア料理は、砂糖を使用しないため、基本的にほとんどすべてが低糖質のお料理です。そのため、糖尿病の方が外食をするとすれば、イタリア料理がおすすめだと言えるのです。
ただし、いくらパスタやオリーブオイル、そのほかのイタリア料理が糖尿病の方にぴったりな食事だからと言って、食べ過ぎてしまうようでは意味がありません。

■まとめ

糖尿病の方であっても、食事のバランスや、食べ過ぎに注意するなら、たまには外食を楽しむことも可能でしょう。
しかし、やはり家で手作りしたご飯よりもリスクが高くなってしまうのは、仕方のないことでしょう。
糖尿病だけどお付き合いで外食しなきゃいけない、という場合などには、血糖値を下げるお茶やサプリをいつも持参するとよいかも知れませんね。

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